印刷工員がカレーショップを開くまでやるブログ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「アンドロメダへ行ってキカイの体を手に入れたいんだ」
そう言ったのは星野鉄郎である
「オレも是非そうしてみたいんだ」そう思っていたのは小学生の私です
あのおじさん登場の一件以来ずっと頭に焼き付いている衝撃面白映像
おじさんのもっさりとした背広、
西日差しこむ実家の客間、
座った場所、
おっさんと私との距離感、
そしてあの腕の動きとアンドロメダにもとどきそうな私の高揚する気持ち…
学校でもメカの腕のことはもはや
自慢話でありよくしゃべったものだ
高校生になってもその記憶はあせることはなく、
そして浪人生を謳歌していたある日、
母にその時のことを改めてあんなことがあったっけねと聞いてみたところ
「義手の知人はいない…」とのことであった
つまりロボットの腕をもつ知人なんていなかった
なるほど、私の勘違いである。
当たり前だ、いるわけがないんだ
ばかばかしい
けっこうウソついてきちゃったなー
なんでそんな風に記憶がなっちゃうんだばか!私の脳みそ…
つーことはあの日、西日差しこむあの部屋で知らない人と2人きり
ただおっさんがお茶を飲む姿をなぜかキラキラした眼差しで見つめていたんだ

そう言ったのは星野鉄郎である
「オレも是非そうしてみたいんだ」そう思っていたのは小学生の私です
あのおじさん登場の一件以来ずっと頭に焼き付いている衝撃面白映像
おじさんのもっさりとした背広、
西日差しこむ実家の客間、
座った場所、
おっさんと私との距離感、
そしてあの腕の動きとアンドロメダにもとどきそうな私の高揚する気持ち…
学校でもメカの腕のことはもはや
自慢話でありよくしゃべったものだ
高校生になってもその記憶はあせることはなく、
そして浪人生を謳歌していたある日、
母にその時のことを改めてあんなことがあったっけねと聞いてみたところ
「義手の知人はいない…」とのことであった
つまりロボットの腕をもつ知人なんていなかった
なるほど、私の勘違いである。
当たり前だ、いるわけがないんだ
ばかばかしい
けっこうウソついてきちゃったなー
なんでそんな風に記憶がなっちゃうんだばか!私の脳みそ…
つーことはあの日、西日差しこむあの部屋で知らない人と2人きり
ただおっさんがお茶を飲む姿をなぜかキラキラした眼差しで見つめていたんだ
PR
おじさんを応接間に通し、お茶を差しだす小学校四年生の私
「お母さんはもうすぐ帰ってくるので待ってて下さい」
「はいはい、留守番してるの?えらいねぇ」
「はい」
早くその、
そのメカの…腕の…
なかなかその場を離れない私におじさんが質問を追加してくる。
「何年生?」
「4」
「四年生でお茶を入れてくれるなんてえらいねぇ」
「はい」
ぎこちない会話が続き…
そして時はきた
前方に向かって右腕がゆっくり上がり、
湯のみのまわりに手のひらが近づいたところで
今度は指先の関節だけが繊細に湯のみの口径、硬さ、重さを探り動いている。
持った!
ワオ
「おっさん!スゲぇよ!」とは言ってないけど、
おっさんがお茶を呑む姿をその時の私はキラキラした眼差しでじっくりと見ていたに違いない
メカの腕でぎこちないながらもお茶をすする知らないおじさんは
「どーだい?」といわんばかりに私の方を見ている
第3話へつづく
「お母さんはもうすぐ帰ってくるので待ってて下さい」
「はいはい、留守番してるの?えらいねぇ」
「はい」
早くその、
そのメカの…腕の…
なかなかその場を離れない私におじさんが質問を追加してくる。
「何年生?」
「4」
「四年生でお茶を入れてくれるなんてえらいねぇ」
「はい」
ぎこちない会話が続き…
そして時はきた
前方に向かって右腕がゆっくり上がり、
湯のみのまわりに手のひらが近づいたところで
今度は指先の関節だけが繊細に湯のみの口径、硬さ、重さを探り動いている。
持った!
ワオ
「おっさん!スゲぇよ!」とは言ってないけど、
おっさんがお茶を呑む姿をその時の私はキラキラした眼差しでじっくりと見ていたに違いない
メカの腕でぎこちないながらもお茶をすする知らないおじさんは
「どーだい?」といわんばかりに私の方を見ている
第3話へつづく
当時実家には客人が多く、留守番中に母が帰ってくるまで待たせている間私がお茶をだしておくことがよくあった
あれは小学校四年の頃だろう、
その日も母から茶坊主のオファーをうけたのだが
いつもと違うある条件が付け加えられた
「今日来るお客さんは片方の腕がロボットだから…、
あまりジロジロ見ちゃいけないよ」
「え゛ー、そ、そ、…」
高鳴る鼓動
コンピューターエレクトロニクス
めっちゃカッコイイ!テクノロジー
アンドロイド…
ブルボン系の茶菓子を皿にならべながら
つくば万博の時と同じテンションでアイアンマンを待つ
チョー幸せな時間
抑まらない感情
果てしない妄想
科学と学習
来た
あまりジロジロ見てはいけないカッコイイ右腕来たピンポーン!
「こんにちは」
「こんにちは、お母さんはもうすぐ帰ってくるので上がって待っててください」
目線は右腕をガン見である
母との約束なんて吹っ飛んだ、
もうボク右腕としゃべってますごめんなさい
右腕は静かにおじさんの背広の下で息を潜めている
袖から出た手はセルロイドのようなゴムの樹脂のような…
「やっぱりそうだ、思った通りの素材の感じだぜ!」
第2話へつづく

あれは小学校四年の頃だろう、
その日も母から茶坊主のオファーをうけたのだが
いつもと違うある条件が付け加えられた
「今日来るお客さんは片方の腕がロボットだから…、
あまりジロジロ見ちゃいけないよ」
「え゛ー、そ、そ、…」
高鳴る鼓動
コンピューターエレクトロニクス
めっちゃカッコイイ!テクノロジー
アンドロイド…
ブルボン系の茶菓子を皿にならべながら
つくば万博の時と同じテンションでアイアンマンを待つ
チョー幸せな時間
抑まらない感情
果てしない妄想
科学と学習
来た
あまりジロジロ見てはいけないカッコイイ右腕来たピンポーン!
「こんにちは」
「こんにちは、お母さんはもうすぐ帰ってくるので上がって待っててください」
目線は右腕をガン見である
母との約束なんて吹っ飛んだ、
もうボク右腕としゃべってますごめんなさい
右腕は静かにおじさんの背広の下で息を潜めている
袖から出た手はセルロイドのようなゴムの樹脂のような…
「やっぱりそうだ、思った通りの素材の感じだぜ!」
第2話へつづく
人生には自分にとってのヒーローが誰にでも
1人はいると思う
私が中学生の時に大矢くんという超ヤンキーがいて
彼は憧れであり まさに私のヒーローであった
私はヤンキーとの交流のしかたがわからなくて
毎週大矢くんをモデルにした漫画を描いて
大矢くんに勝手に提出していた。
大矢くんはその漫画を見てキャッキャと笑って
毎回クラスのみんなに回してみせた
そのクラスの人が笑ってる情景をみて
ニヤニヤしていたヒーロー
ヒーローは三年生の二学期にバイク事故で死んだ
私は今も絵を描いている
最近は人に頼まれて描いたりして満足感を感じるけど
あの時憧れていた人のためだけに漫画描いて
そのヒーローが喜んでくれるという快感をなかなか超えることはない