印刷工員がカレーショップを開くまでやるブログ
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おじさんを応接間に通し、お茶を差しだす小学校四年生の私
「お母さんはもうすぐ帰ってくるので待ってて下さい」
「はいはい、留守番してるの?えらいねぇ」
「はい」
早くその、
そのメカの…腕の…
なかなかその場を離れない私におじさんが質問を追加してくる。
「何年生?」
「4」
「四年生でお茶を入れてくれるなんてえらいねぇ」
「はい」
ぎこちない会話が続き…
そして時はきた
前方に向かって右腕がゆっくり上がり、
湯のみのまわりに手のひらが近づいたところで
今度は指先の関節だけが繊細に湯のみの口径、硬さ、重さを探り動いている。
持った!
ワオ
「おっさん!スゲぇよ!」とは言ってないけど、
おっさんがお茶を呑む姿をその時の私はキラキラした眼差しでじっくりと見ていたに違いない
メカの腕でぎこちないながらもお茶をすする知らないおじさんは
「どーだい?」といわんばかりに私の方を見ている
第3話へつづく

「お母さんはもうすぐ帰ってくるので待ってて下さい」
「はいはい、留守番してるの?えらいねぇ」
「はい」
早くその、
そのメカの…腕の…
なかなかその場を離れない私におじさんが質問を追加してくる。
「何年生?」
「4」
「四年生でお茶を入れてくれるなんてえらいねぇ」
「はい」
ぎこちない会話が続き…
そして時はきた
前方に向かって右腕がゆっくり上がり、
湯のみのまわりに手のひらが近づいたところで
今度は指先の関節だけが繊細に湯のみの口径、硬さ、重さを探り動いている。
持った!
ワオ
「おっさん!スゲぇよ!」とは言ってないけど、
おっさんがお茶を呑む姿をその時の私はキラキラした眼差しでじっくりと見ていたに違いない
メカの腕でぎこちないながらもお茶をすする知らないおじさんは
「どーだい?」といわんばかりに私の方を見ている
第3話へつづく
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